一の宮とは
はじめに

「一の宮」は、平安時代から鎌倉時代初期にかけて逐次整ってきた一種の社格であります。その成立は、国内諸社に布告する場合の便を図るためとか、国司巡拝に際し代表的な神社を参拝するために便宜上定めたなど諸説があります。古代の制度では、国司が「神拝」といって毎年領国内の神位の高い官社を巡拝することが例であり、後に主要な神社を選んで参拝するためにこの名称がつけられたと言われています。
従って、諸国において特に由緒の深い神社や信仰の篤い神社が、歴史的背景の中で大きな勢力を有するに至っておのずから神社に序列が生じて、その最上位にあるものが一の宮とされ、以下二の宮・三の宮と順位がつけられました。しかし、時代の変遷とともに変化もあったようで、一国内に二社以上の一の宮が存在する場合もあります。
近世に入ると庶民の経済的成長や交通路の整備などが進み、伊勢参宮の普及と共にその道中で国々の名社、名所旧跡、霊地を巡ることが盛んに行われるようになり、諸国一の宮詣も少なからず行われるようになりました。しかしながら当時の交通手段で諸国に鎮座する一の宮を巡拝することは時間的・物理的に不可能に近く、西国三十三カ所・四国八十八カ所巡りのような大規模な運動には到りませんでした。

ところが近年、急激な機械・物質文明の進歩により生活をはじめ全国各地を巡る旅は便利で快適なものとなったものの、我々を取り巻く地球環境は悪化し、その解決策が喫緊の課題となり、併せて心の問題が大きく取り上げられ、人間の生き方が真剣に問われる時代になってきました。
我々の祖先が畏敬してきた鎮守の森は最も理想とする自然環境が今に護られ、心安らぐ場所として、中でも一の宮は古来からの信仰が今に脈々と続き、活力に満ち満ちて心のエネルギーを頂ける由緒ある聖地として注目されてきています。
このような時代であればこそ、本サイトと共に全国の一の宮を巡拝し、手を合わせ、柏手を打ち、清らかな空間に身を委ね心静かな時間をお過ごし頂くことで、あらためて日本の歴史や豊かな精神風土を感じ取り、大いなる神気をいただき、いのちの蘇りをはかり、清く明るい素直な心となり、それぞれに貴重な体験を得て、神々のご加護のもと、日々の生活が充実したものとなりますよう祈っています。
全国一の宮会
















